ネガティブ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)
帚木 蓬生 / 本
ネガティブ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書) - 帚木 蓬生によるネガティブ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)は朝日新聞出版 (2017/4/10)によって公開されました。 これには204 ページページが含まれており、本というジャンルに分類されています。 この本は読者からの反応が良く、46人の読者から4の評価を受けています。 今すぐ登録して、無料でダウンロードできる何千もの本にアクセスしてください。 登録は無料でした。 サブスクリプションはいつでもキャンセルできます。
ネガティブ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書) の詳細
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タイトル : ネガティブ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)
作者 : 帚木 蓬生
カテゴリー本
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ネガティブ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書) - 臨床40年の精神科医が、最も関心をもつネガティブ・ケイパビリティとは何か。せっかちに答えをもとめ、マニュアルに慣れた脳の弊害……教育、医療、介護でも注目されている、共感の成熟に寄り添う「負の力」について、初の著書。
カテゴリー: 本
ネガティブ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
「ネガティブ・ケイパビリティ」消極的な能力。何かを積極的に解決するのではない、むしろあえてそれをしないでいられる力。あるいは表紙にもある通り、答えの出ない事態に耐える力。著者はキーツにそれがあり、さらに遡ってシェイクスピアにあり、紫式部にあったとする。また、精神科医として、臨床の場においてつきあたる限界と向き合う上でも有用であるとする。たとえば、腕の良い大工。業界構造が変わってしまったのだろう。仕事がうまくいかず、イライラと不眠に悩む。薬は一時しのぎでしかありえない。何ができるのか。あるいは農家の主婦。姑との関係がうまくいかず、抑うつと不眠を主訴とする。医者の出る幕はあるのか。著者の、精神科医としての無力感に抗う防波堤でしかないことはあるかもしれない。所詮は無力感に抗おうという虚しい抵抗でしかないのかも。結局は事態の抜本的な解決を求めないだけ、のことでもありそう。でも、未確定の事態に性急な解決策を求めない、ということを、敷衍して考えてみれば、「未曾有の災害」に遭遇するようなときに、大きな意義を勝ち得るのかもしれないとも思う。巨大な地震が起こる。津波が押し寄せ、原発が破壊され、放射線が撒き散らされて行く。放射線はどこまで広がるのか。それに当たるとどうなってしまうのか。自分は、家族は、子どもは。確からしい情報は充分に得られず、事態は連鎖的に展開し、範囲も深さも未確定。こうした状況にあって、泰然と構えていることは確かに難しいようだ。あの時は、放射能に関する流言飛語があったり、唐突に沖縄などに飛び出す人々もちょこちょこといた。そうでなければ、ただ考えないことにする人もいた。自分は後者だったと思う。いずれにしても、東北の大震災で直面した圧倒的な「分からなさ」を前にして、何かを確定させたがった結果でしかなかったのかもしれない。進行中の事態において、果たしてそれが可能であり得るのかどうかですら怪しいにもかかわらず。このように、事態の進行に自分が何の力ももてないとき、静かに推移を見つめ続ける態度はある効力を持ち得るだろう。その意味でも重要な示唆を含むと思う。
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