同調圧力メディア
森達也 / 本
同調圧力メディア - 森達也による同調圧力メディアは創出版 (2017/4/15)によって公開されました。 これには288ページページが含まれており、本というジャンルに分類されています。 この本は読者からの反応が良く、3人の読者から4.1の評価を受けています。 今すぐ登録して、無料でダウンロードできる何千もの本にアクセスしてください。 登録は無料でした。 サブスクリプションはいつでもキャンセルできます。
同調圧力メディア の詳細
この本を見つけたり読んだりすることにした場合は、同調圧力メディアの詳細を以下に示しますので、参考にしてください。
タイトル : 同調圧力メディア
作者 : 森達也
ISBN-104904795466
発売日2017/4/15
カテゴリー本
ファイル名 : 同調圧力メディア.pdf
ファイルサイズ25.06 (現在のサーバー速度は20.01 Mbpsです
同調圧力メディア - 内容紹介 《「みんなが右に向かって歩いているのに、どうしてあなたは左に行こうとするのだ」――同調圧力。法や明文化されたルールではない。自主規制だ。全体で動くことを強要される。あるいは自ら強要されることを求めてしまう。特に日本人はこの傾向が強い。だから放送禁止歌のような意味不明なシステムが実体化して、原発安全神話のような虚構が何十年も存続する。「ちょっと待って」とか「やっぱりこれは変だ」などの声を、もう少し多くの人が発していたならば、こんな状況にはなっていなかったはずだ。》 ……以上、本書『同調圧力メディア』からの抜粋です。前作『極私的メディア論』に続いて、月刊『創』のこの何年か分の連載コラムをまとめたのが本書です。映画『FAKE』や共謀罪など2016年以降のものも収録されています。物事を白か黒かの二極に単純化し、そのどちらかに従うよう同調圧力が働くという日本社会のありようのように疑問を呈し、そうなるにあたってはマスメディアの役割が非常に大きいことを森さんは指摘しています。本書はこの間のいろいろな事象に即して森さんのメディア論が展開されているのですが、その基本的視座は本書でこう説明されています。 《社会とメディアと政治は、互いに刺激し合いながら、少しずつ同じレベルでスライドする。楽なほうに。売れるほうに。票が集まるほうに。真実と虚偽。黒と白。二極化は楽だ。だって曖昧さが消える。すっきりとする。右と左。正義と邪悪。敵と味方。壁を作れ。悪は叩け。正義は勝つ。やがて集団の熱狂に身を任せながら、僕たちは同じ過ちを繰り返す。視点や解釈は無数にある。もちろん僕の視点と解釈は存在するけれど、最終的にはあなたのもの。自由でよい。でもひとつだけ思ってほしい。様々な解釈があるからこそ、この世界は自由で豊かで素晴らしいのだと。》 出版社からのコメント 月刊『創』で現在も連載中の人気コラムをまとめたものです。 内容(「BOOK」データベースより) 社会とメディアと政治は、互いに刺激し合いながら、少しずつ同じレベルでスライドする。楽なほうに。売れるほうに。票が集まるほうに。真実と虚偽。黒と白。二極化は楽だ。曖昧さが消える。すっきりとする。右と左。正義と邪悪。敵と味方。壁を作れ。悪は叩け。正義は勝つ。やがて集団の熱狂に身を任せながら、同じ過ちを繰り返す。あの映画『FAKE』を世に問うた監督の極私的メディア論。 著者について 映画監督・作家・明治大学特任教授。1980年代前半からテレビ・ディレクターとして、主に報道とドキュメンタリーのジャンルで活動。1998年にドキュメンタリー映画『A』を公開。ベルリンなど世界各国の国際映画祭に招待され、高い評価を得る。2001年、続編『A2』が、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する。同時期に執筆も始める。主な著書は、映画撮影の舞台裏を描いた『A』『クォン・デ』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『下山事件』『東京番外地』(新潮社)、『王様は裸だと言った子供はその後どうなったか』(集英社新書)、『ぼくの歌・みんなの歌』(講談社)、『死刑』(朝日出版社)、『オカルト』(角川書店)、『虚実亭日乗』(紀伊国屋書店)、『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』(ダイヤモンド社)『クラウド 増殖する悪意』(dZERO)『アは「愛国」のア』(潮出版)『たったひとつの「真実」なんてない』(ちくまプリマー新書)『チャンキ』(新潮社)『人間臨終考』(小学館)など。また共著も姜尚中や池上彰との対談『戦争の世紀を超えて』(集英社)『これだけは知っておきたいマスコミの大問題』(現代書館)など多数。2011年に『A3』(集英社)が講談社ノンフィクション賞を受賞。2012年にはドキュメンタリー映画『311』を発表。2016年には新作映画『FAKE』を発表。本書の前作にあたる『極私的メディア論』は2010年に創出版より刊行。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 森/達也 映画監督・作家・明治大学特任教授。1980年代前半からテレビ・ディレクターとして、主に報道とドキュメンタリーのジャンルで活動。1998年にドキュメンタリー映画『A』を公開。ベルリンなど世界各国の国際映画祭に招待され、高い評価を得る。2001年、続編『A2』が、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する。同時期に執筆も始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
カテゴリー: 本
以下は、同調圧力メディアに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
雑誌連載をまとめただけに、やや散漫な感じは否めない。しかし、著者はずっとメディアの意味不明な「自主規制」や、何か事件が起こると、一気にそこに同調する風潮を憂いてきた。その視線にぶれはない。前作『極私的メディア論』と同じ視線なのだが、最近のメディアの独自性のなさ、さらには共謀罪などに関する報道など、物事を白か黒か、あるいは右か左か……に単純化し、メディアはそのどちらかに同調する。ただ最近は、ちょっとしたリベラルでもサヨクと呼ばれるようになっている。こういう時代だからこそ、権力から「偏向だ」と言われても、ある意味で無闇に権力に楯突くメディアがあってもいい。「みんなこっちを見ているけど、本当にいいのか」そういう視点を持つことの大切さを鋭く考察している。いろんな意見があるからこその自由なのだと、著者も共通する。右傾化する世界と日本に関して、こういう雑誌のまとめではなく、1冊まとめて欲しかった点はおしい。
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